2007年8月30日木曜日

DVD探知犬が各国で大活躍!

 ハリウッドの主要映画会社で構成する米映画協会(MPAA)は29日、ニューヨークの海賊版DVD販売拠点3カ所が28日に摘発され、数千枚のDVDが押収されたほか関係者3人が逮捕されたと発表しました。
摘発には、マレーシアやフィリピンで違法DVD発見に活躍した探知犬のラブラドルレトリバー「ラッキー」と「フロー」が米国内で初めて動員され、有能ぶりを改めて実証したかたちとなりました。

さて、この「DVD探知犬」ですが、
海賊版DVD密輸を防止することを目的に、空港に配備されDVDのにおいを嗅ぎ分ける訓練を受けた犬のことです。
イギリスの業界団体である著作権盗難防止連盟(Federation Against Copyright Theft、FACT) と税関当局・フェデックス社の協力のもと、作業犬としていろんな実績を持つラブラドール・レトリーバーを選び、DVDの基盤材料である合成樹脂の一種ポリカーボネート(PC)-正確には重合時に残留したビスフェノールAなどのモノマー-のにおいを覚えさせる訓練を8ヶ月かけて施します。
2006年5月、DVD探知犬「ラッキー(Lucky)」と「フロー(Flo)」の二匹がロンドンスタンステッド空港で実地テストを行い、小包の中に梱包されたDVDを即座に嗅ぎ分けニュースとしても驚きだったのを覚えています。さらに同年9月26日にはワシントンD.C.アメリカ映画業協会(Motion Picture Association of America、MPAA)本部でもデモンストレーションが行なわれていたそうです。以後、香港アラブ首長国連邦などでもデモンストレーションが行われていました。
海賊版DVD密輸を検知する新しい手段としてDVD探知犬テストの成功を評価されていますが、ただし、二匹のラブラドール・レトリーバーはDVDそのもののにおいに反応するだけで、それが海賊版か否かは当然ながら判断できな・・・という課題もまだまだ尽きないでしょうね。  

2007年8月18日土曜日

Second Lifeなどでの被害について


 いまや、何処も彼処も「仮想世界」について推奨的なビジネスを供給しているのですが、いま、この「仮想世界」に警鐘を鳴らし始めていることにお気づきでしょうか?

Symantec公式Blogによると、Second Lifeのような仮想世界がユーザーの実生活にも被害をもたらしかねない状況になっているという報告がされています。

 Symantecによると、実生活と同じく仮想社会でもルールを守らない者は存在し、脅迫やいじめらに遭ったり、金銭を要求されて従わなければ仮想グッズが破壊されることもあるとの記述があり、実際にSecond Lifeでは大量破壊兵器も見つかっているという報告もありました。
 場合によってはオンラインゲームアカウント販売の方がクレジットカード番号を盗むよりも実入りが良く、ゲーム内スパムなどのビジネスが増大し、その宣伝のために次々と新しい手口が考案されているということです。
 これは一例ですが、オンラインゲームのWorld of Warcraftでは数週間前、死んだノーム(精霊)が空から大量に降ってきて、あるURLを構成するという「事件」があったそうです。これはスパマーがメッセージをばらまこうとして仕掛けたものだとSymantecは解説しています。
 先日のニュースでも、ブラジルで人気ゲームGunBoundの男性プレーヤーがリアルライフのデートに誘われ、女性に会えると思って出かけて行ったところ、地元の暴力団が待ち構えていて銃を突きつけられ、ゲームのスコアを暴力団のアカウントに移すよう要求された事件も起きています。(その後この暴力団は警察に逮捕)


 オンライン世界は安全な逃避の場ではなくなりつつあることを、ユーザーも認識する必要があるとSymantecは警鐘を鳴らしています。

2007年8月8日水曜日

今日は何の日?特別編~8月8日は「プチプチの日」


緩衝材としての役目で使われている「気泡シート」。最近、大手メーカーより、気泡をプチプチと指でつぶす「遊び」のツールとして、音や形にこだわった商品も販売して話題になった事は記憶に新しいですね。 この度、大まじめに8月8日を「プチプチの日」と、全国で宣伝活動が始まることになったのです。
                                          
 この、人気を集めているプチプチグッズと、気泡シート。名古屋市中村区のメーカー川上産業が、緩衝材「エアバッグ」として67年から製造開始しています。全国シェアの4割以上を誇る業界最大手の会社です。94年には「プチプチ」の名を登録商標にしました。  

 ところで、心理学で「アフォーダンス」と呼ばれる現象があります。
この心理現象は例えると、「穴を見ると指を入れたくなる。飛び出ているものは、つぶしたくなる。」
という人間心理だそうです。
 そこに目をつけた同社は、5年ほど前から遊び用の商品開発を始め、インターネットのショッピングモールに店舗を開設しました。


商品ラインナップは。。。

*ハート形をした「はぁとプチ」
*1日1プチする「プチプチカレンダー」
*ひまつぶし用「プッチンスカット」
                        。。。。などなど!

 既に00年2月には、8月8日を「プチプチの日」として日本記念日協会が認定しました。
申請事由「プチプチの粒の一部が8に見え、「パチパチ」という音から。」

 さらにこの現象に目を付けたのが大手玩具メーカーの「バンダイ」です。9月下旬から、何度でもプチプチをつぶす感覚が楽しめるキーチェーン型玩具「∞プチプチ」を発売するに至りました。
100回に1回の割合で、犬の鳴き声やドアのチャイムなどの効果音が出て、価格は1個819円也。
 
 プチプチの日の今日、8日午前8時半から、JR名古屋駅や東京・新宿駅、横浜駅など、全国16カ所でプチプチグッズ約1万セットを配布し、PR活動を行うそうです。


  ひとつの商材(特性)からユーザーレベルに視線をおとしたアイデアには脱帽します。 遊びココロ、活かしたいものですね。

2007年8月7日火曜日

「おサイフケータイ」使ってますか?~総務省調査から


電子マネーのタイプ別、年齢別保有状況

 


インターネットが普及し、消費者のネット購入進展はかなり進んでいます。



2006年末でインターネットの利用者の4割を超えるユーザーがネット購入を経験していることが、総務省が07年5月に発表した「平成18年通信利用動向調査*1から伺える事が出来ます。年齢層別に見ると30~40歳代で5割以上が購入を経験していた統計が、日経マーケット・アクセスでリリースされていました。参考までにご覧ください。

日経マーケット・アクセスのサイトはこちら

 また、今回の電子マネーの保有状況調査、FeliCa利用の私は非常に興味をもちました。クライアントに、電子マネー端末の広告提案を行ったこともあり、尚更かも知れませんね。
 交通機関やコンビニで利用するICカード型の保有比率が最も高く、電子マネー機能付きの携帯電話機の保有比率はICカード型の半分以下にとどまっています。保有している電子マネーの種類ではICカード型が最も多く71।6%、次いで携帯電話型(「おサイフケータイ」)が31.6%で、ICカード型の半分にも達していませんでした。電子マネーの保有比率を年齢別に見ると、30~39歳が最も多く約19%。30~39歳をピークに、年齢が上がっても、下がっても保有率は少なくなっているというところでしょうか?
 おサイフケータイ向けに「モバイルFeliCa」ICチップを開発しているフェリカネットワークスによると、
国内携帯電話事業者が販売したモバイルFeliCa ICチップ搭載の携帯電話機は07年3月で累計3000万台以上になったということです。
調査当時の国内の携帯電話契約数が約9700万なので、単純に計算すると約3割が電子マネー対応の携帯電話機を持っていることになるのですが、調査時期は少し違うとしても、携帯電話型の電子マネーの保有比率3.6%という数字は、かなり低いので驚きました。 この総務省の調査は、過去1年以内に一度も利用していない場合は、「保有していない」と回答するように注意書きされていますから、現状はかわっているかな?調査以降の新しいリリースが待ち遠しく思えます。携帯電話機に電子マネーの機能が付いていても利用の手段が分からないので使われていないというユーザーも多いのではないでしょうか・・・。

 ただ、「電子マネー」自体は大都市圏を中心に、交通機関やコンビニエンスストア・チェーンなどの少額決済に電子マネー導入が拡大しており、認知度が高まっているのは事実ですね。
例えばセブン アンド アイ ホールディングスの「nanako=ナナコ=」でしょうか。6月末で、Edyを抜かしてトップとなりました。

携帯電話の電子マネー機能の利便性が理解されれば、その利用比率は上昇していくはずなのですが、いかがでしょうか。


・・・みなさん、「おサイフケータイ」使われていますか?


*1 総務省が全国の20歳以上の世帯主がいる世帯およびその構成員に対し実施。

2007年8月6日月曜日

広島平和記念日前に~「明日の神話」水面に投影

1945年 広島に世界で初めて原爆が投下されました。

 「原爆の日」の6日を前に、広島市中区の原爆ドーム前を流れる元安川の水面に5日夜、故岡本太郎氏の壁画「明日(あす)の神話」が平和を祈って映し出されました。

 「明日の神話」は、核のさく裂する瞬間を描いた縦5.5メートル、横30メートルの巨大壁画で、燃える白い骸骨(がいこつ)の周囲に赤い炎が全体に描かれ、核の残酷さと、さく裂の瞬間に人間の誇りも強烈に燃え上がって決意が生まれるという未来へのメッセージが込められていました。


 今回は、水面に白いスクリーンに見立てた布を浮かべ、巨大プロジェクターで実物大に投影しています。企画は地元の団体の皆さん。イベントなどでビルや他に映像を投影するのは一苦労します。
投影させたい材質やその日の気温や気候、周りの光量で変わるので大変だったとおもいます。


 願いを込めたその気持ちは、きっとメディアを通じて、そして、実際に観られた方を通じて広げてくれることでしょうね。

2007年8月4日土曜日

乳幼児の言葉習得はシンプル?~米国での研究盛ん

 幼児が生後1年を越え18ヶ月前後になると個人差はかなりありますが、「擬音語」「擬態語」に近い表現(ボキャブラリー)を少しずつはじめますね。この急激にボキャブラリーを増やすメカニズムは、意外とシンプルに説明できるかも知れない――そんな研究報告が8月2日、科学誌Scienceに発表されたそうです。アイオワ大学のボブ・マクマレイ助教授の発表です。

 いままでの発達心理学や言語発達の分野では、ボキャブラリーの急増は「ある時点で子供に何らかの変化が起こるからだと仮定」とされてきています。
これは子供が「ものには名前があることを発見」したり、「より効率的なメカニズムを使い始め」たり、「習得した単語を使って、新しい単語を発見し始め」たりすることが理由だとされてきたためです。

 そこで教授は、コンピュータシミュレーションと数学的分析を行った結果、以下の見解を示しました。

「単語はある一定数の繰り返しを行えば習得できると想定可能。習得が簡単な単語を小さな瓶、難しい単語を大きな瓶に例えると、単語を繰り返すたびに瓶の中身が増え、中身がいっぱいになったところでその単語を習得できるというメカニズムとなっている。
 簡単な単語(小さな瓶)よりも難しい単語(大きな瓶)の方が多いため、習得できる単語(いっぱいになる瓶)がある時期に急激に増えるのだ。 このメカニズムを踏まえて、一度に複数の単語を学ぶこと、簡単な単語よりも、難しい単語をより多く学ぶことが重要だ。

 確かに、保育環境下では乳幼児に対して言葉を発する場合、正確な単語や表現を伝達する必要があるんです。聴覚、嗅覚など五感を通して言葉を習得するわけですから、乳幼児は発音が曖昧ながら正確に言葉を発信しているのですが機能的に未だ発達途上なため、受信と発信の「音(チャネル)」が歪んでしまうんですね。

単語を取得する量を測り出すと、まだまだ未知数な生物であり脳の世界。
これをきっかけに、幼児教育の潮流が変わるかもしれませんね。

2007年8月3日金曜日

NEC 緊急地震速報表示ソフトを発売

(読売新聞、NEC)
 NECより、10月1日から民間提供が始まる気象庁の緊急地震速報に対応した表示ソフトウェアが販売されました。
名前は
     「震前大使(しんぜんたいし)」

 気象庁から配信される緊急地震速報を受信用サーバが受け取り、配下の端末(パソコン)など最大128箇所に対して、地震の到達時間や震度を計算し情報を再配信するという機能をもっているそうです。
発生した地震情報を解析し、数秒後に設定地へ到達するのか各端末に表示させる仕組になっています。
 既存の機器やシステムと連携するための接点出力や連携用プログラムの提供もされています。接点出力は、サーバから機器に対して接点信号を発することで接点入力を有する機器(パトランプ、ブザ-、エレベータ等)を制御する事が可能となり、連携用プログラムはサーバと館内放送システムなどの他システムとをソフトウェアで連携しており、学校や病院、ビル設備、工場設備などの初動対処に効果を挙げるものと期待されています。

 緊急地震速報は、財団法人気象業務支援センターをはじめ、NPO法人リアルタイム地震情報利用協議会(REIC)等、複数の配信業者が行っている通信規約に対応。
 
 新製品の価格(税抜)は、サーバ用ソフトウェアが90万円、端末用ソフトウェアが1台当たり2万円とのこと。
NECでは、今後3年間に200システムの販売を見込んでいるとのはなし。
この新製品は、本日8月3日の東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催される「第4回 緊急地震速報展・講演会」に出展されます。

このようなサービスが広がり、2次災害などを防ぐきっかけが出来れば願うばかりです。

2007年8月2日木曜日

8月2日は、「Buzzの日」~Buzzマーケティングを想う~

今朝のお話です。
とある広告代理店が、日本記念日協会に「Buzzの日」を申請していたところ、認可が下りて今年から

「8月2日:Bazzの日」
     が追加となってということをSNSの友人から教えていただきました。

「Buzz・・・?バズ・・・?なんですか?これは?」
語呂合わせ・・・。
 きっとWeb広告に関わらなければ、「Buzz」の意味をユーザーは判り難いだろうなとおもいつつも思わず

「座布団1枚!」

と、リコメントしてしまいました。この業界はある意味「目立ってナンボ」的なゆるい空気も漂っていますから、こういうサプライズ私は個人的には大好きなのです。

 「Buzz=口コミ」の意味を持ちます。
近年、Blogが誰にでも(わたしでも)作成が可能になり、MixiやGREEのようなSNSが盛んになりました。口コミという行動は、昔むかしからある原始的な行動でありマーケティングエリアではありましたが、このWebではボーダレスな環境なために、この口コミが驚異的に早く拡散されるのです。
この特性に目をつけたマーケティングを「Buzzマーケティング」とゆるめにいいます。

 判りやすくいえば、「ハチミツの新商品販売促進(ブランディングイメージの構築)がゴール」とすると以下のたとえが成り立ちます。
 AさんのBlogは非常に食材について語られていて、ノードが多いとします。
AさんはブロガーのSNSにも参加しています。
そこでSNS運営会社からAさんに「ハチミツのサンプルを送るので、記事としてとりあげてくれますか?」と案件を投げかけます。
AさんがOKすると、SNS運営会社はハチミツの商品データ(画像・成分・値段・販売日など)を送信し、サンプルを発送します。
Aさんは、届いたサンプルを試し商品データを元に感想を記事としてログします。
Aさんのログを見た「食材」に興味のあるユーザー達は、興味が深ければこのログを自発的に次のノードに伸ばしていきます。この潮流が「Buzz」です。

ここ最近は、イベントやリアルプレイス(実際にある店舗など)、マスメディアなどでクロスさせることで商品認知をWebという不明確な世界から、現実世界にシフトさせてマーケットを組むことが求められています。
なぜなら、Webの場合裏づけとなる根拠が非常に曖昧だからです。
 過剰広告に近い表現かも・・・とエンドユーザーが判断すれば、「炎上」という表面化した問題になります。悲しいかなブログ閉鎖や企業のバッシングが発生しやすい環境も同時に産みだしているのですね。

 「8月2日は、Buzzの日」
このキャッチの本当の真意を知りたくなった朝でした。
Google