2007年9月1日土曜日

アメリカでがんばる!「ウォシュレット」!


いまひとつ、米国では心理的抵抗もあり、まったく普及していなかったウォシュレット。

しかしその状況が変わりつつあるそうな・・・・。

2007年08月31日 ロイターのリリースより。。。


インテリアデザイナーのティモシー・コリガン氏は、「ウォシュレット」の名を、ある顧客から、この日本のハイテクトイレを設置してほしいと頼まれるまでは全く認知がなかたそうです。
しかし同氏は、温水噴射などのお尻洗浄機能を備えたこのビデ風バスルーム家電をひと目見て感銘を受け、自分用にも1つ購入。
 「これは本当に、究極の贅沢だ」と話すコリガン氏はそれ以来、ほかの顧客にもこのトイレを勧めるようになったそうです。もちろん顧客のほとんどは贅を尽くした高級住宅の持ち主。

日本のトイレメーカーTOTOは、米国でウォシュレットへの改宗者を増やすため、この夏消費者に同製品を知ってもらうための広告キャンペーンを開始しました。

 「トイレットペーパーは問題を広げてしまうだけ。ほかのものはみんな水で洗いますよね」

これは、TOTO米国法人広報のレノラ・キャンポス氏のコメント。
TOTOはウォシュレットの草分け。「ウォシュレット」は同社製品の名称ですが(ご存知でしたか?)、日本ではビデ機能が付いたハイテクトイレすべてを指す一般用語となっているほどです。
ほとんどのウォシュレットは便座、便座の下から伸びてきて温水を噴射するビデスプレー、温風乾燥装置、および便座と水の温度を調節するリモコンで構成される。
日本では約60%の世帯にウォシュレットがあるということですが、米国では1990年にTOTOが進出した後もそれほどの成功を収めていません。これまでの顧客は大部分が個人の富裕層と、ニューヨークのタイムズスクウェアにあるWホテルなどのラグジュアリーホテル、Google本社などの企業に限られていました。  普及を妨げている要因の1つが価格であることは間違いないそうで、今あるトイレの上に取り付けるベーシックなウォシュレットで数百ドル、TOTOの最上級モデル「Neorest 600」は5000ドル以上。・・・誰が買うんでしょうか。
 しかし最大の、そして恐らく決定的な障壁は、トイレの習慣と構造について大っぴらに語ることに対する心理的抵抗が大きいのだとか。
TOTOのタイムズスクウェアの屋外広告は、裸のお尻の写真に地元の教会からクレームが付いて変更を強いられた実績があります。
同社は楽観的な姿勢を全く崩さず、宣伝キャンペーン(http://www.cleanishappy.com/)と口コミの助けでこうした態度もいずれ変わると見ているそうです。
「ウォシュレットを使ってくれた人は、ウォシュレットのエバンジェリストになってくれる。この一線を越えてしまうともう戻りたいとは思わない」(同氏)
 
既に市場変化の兆しはあるらしく、数年前までは月間25台しか売れなかったが、今では400台前後が売れているそうです。疑い深かった顧客がウォシュレットの機能に目を見張ることも増えているという現象が起きている様子。
 次の段階はウォシュレットを健康器具と位置付けることだとキャンポス氏は語っていました。
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