Google 社 は9日、セキュリティ ソフトウェアを手がける提携パートナー
Postini を買収すると発表したそうです。 これは Web アプリケーション保護強化のために向けた大きな動きともいわれています。
Postini のサービスは、Eメールやインスタント メッセージなど、Web ベースのコミュニケーション用セキュリティ で、メッセージの保護/暗号化/アーカイブ/ポリシー適用などを行なえます。Google は
『Gmail』『Google Calendar』『Google Talk』『Google Docs & Spreadsheets』『Google Start Page』など『Google Apps』で提供しているホスティング型ソフトウェアに、Postini のセキュリティを付加することにより、技術で信頼の裏付けを与える模様ですね。
最近、ソフトウェアを社内にインストールすることでインフラが複雑化するのを避けるため、オンデマンドタイプのアプリケーション(SaaS)に切り替える企業が増えつつあります。実際私の勤務していた会社もオンデマンドタイプに切り替えたことを記憶しています。
Google Enterprise の Dave Girouard 氏は、以下のコメントをリリースしています。
「Postini のセキュリティ ソフトウェアと Google Apps により、企業は従来型アプリケーション パッケージのインストールや管理という重荷を IT 管理者に押しつけずに済むオンデマンド (SaaS) 型の配備モデルを、採用することができる。」 オンデマンドタイプには、セキュリティ上の不備や法規制遵守などの資料探索に対応できないというデメリットがあったといわれています。現在 Google Apps は、10万社以上の企業と数百校の大学が利用しているのですが、一部大手企業はデータ損失に対する保護がないことと、データ保護規制を遵守するための手段がないことから、Google Apps の利用に踏み込めない状況でした。
今回の買収提携により、Google はいままでの懸念を緩和することに成功し、更に大きな発展があるのではないでしょうか?第3四半期末までに買収手続きが完了するとのコメントも発表されていました。